大規模ゲートアレイのためのMin-Cut配置の一実現法(2)

概要

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ゲートアレイの集積度の増大と共にレイアウト設計の複雑度も増大しており、より短時間により良い結果を得る配置配線CADが強く望まれている。配置配線設計においては、特に配置結果の良否が配線結果の良否に大きな影響を与えることから、より良い配置結果を短時間に得ることが重要であり、我々は次のように考察した。(1)良い配置結果を短時間で得るために、初期配置に重点を置き配置改善は短時間ですませる。(2)ゲートアレイでは配線不能の原因となる配線の局所混雑をなくすことが最も重要であることから、配線混雑度を評価関数として用い比較的高速であるMin-Cut法を採用する。以上の考察の下に、与えられた回路接続情報(ネットリスト)の階層構造の中からレイアウトに適したものだけを利用して回路分割を行ない、かつ品種毎に適した分割順序を決定する機能を持つMin-Cut配置プログラムを開発した。本報告ではMin-Cut配置プログラムにおけるネットリストの階層構造利用と分割順序決定法について述べ、その有効性を適用結果により示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15