送電線ルート選定支援システムにおける環境情報の重みづけ手法の検討
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概要
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近年では、送電設備の大規模及び長距離化、山岳地化により送電線ルート選定が今までに増して経済性の大きな要因になっている。また、地域開発の進展による制限地域の拡大、自然環境や景観に対する配慮などルート選定作業をますます複雑化している。そこで、筆者らは送電線ルート選定業務を支援するための各種機能を有する送電線ルート選定支援システム(以下ではシステム)の構築を進めている。本稿では極力建設を避けるべき領域(以下では建設不適領域)の情報となる複数の環境情報の重みづけをAHP法(Analytic Hierarchy Process; 階層化意志決定法)(1)により行い、重みづけ加算し表示することにより設計者に建設不適領域を総合的に分かり易く提示、また、定量的にルート設計の評価ができるなど、有用性か確認できたので報告する。なお、本稿で記す手法は一般的にはGIS(地図情報システム)におけるレイヤーの重みを決定する一手法と言える(2)(3)。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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