詳細な文法を用いた統計的構文解析法
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概要
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統計的構文解析法では, 主にコーパスから文法構造を学習する手法が研究されている。現在, 一般に利用されるコーパスには, 詳細な情報が付与されていないため, 詳細な構文構造の学習は困難である。一方, 詳細な情報を含む構造による構文解析を応用する分野での, より効果的な活用が望まれている。本稿では, 詳細な文法情報を付与したコーパスを用いて, 詳細な構文構造としての様々な語法の統計的特徴を利用する構文解析法を提案する。利用する語法の特徴は, 語の構成や文法規則に関する特徴を文法家が列挙する。列挙された特徴のコーパスにおける統計的な性質により, この特徴を効率的に利用する確率付決定木を学習する。文法を詳細にすると解析候補が膨大になるが, 確率付決定木を用いて適切な解析結果を自動的に効率よく選択できる。利用している詳細な文法体系, 語法の特徴, および本手法による実験結果を示すとともに, 決定木で利用される特徴について考察を加える。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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