慣性力センサ及び地磁気センサを用いた運動立体視
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
単眼カメラで撮影した連続画像より, 対象物の3次元形状やカメラ運動を復元するstructure from motionの研究が盛んに行われている。一般に3次元形状及びカメラ運動復元には, 複雑な非線形方程式を解く必要があるが, 画像に含まれるノイズにより誤差を含んだ解に陥りやすいという問題点がある。これに対して, 対象物までの距離など画像以外の入力情報を併用し, これらの複合情報を融合処理するという, 新たな枠組みを持つ視覚システムの研究が見られるようになった。しかし, いずれもカメラ運動に制限があり, 自由な撮影条件で対象物の3次元形状を復元可能な運動立体視の手法の提案が望まれている。本論文では, 携帯可能な単眼カメラに慣性力センサ及び地磁気センサを設置し, 各撮影地点でのカメラの姿勢角を求め, 簡単な計算により対象物の3次元形状を復元する手法を提案した。
- 1997-09-24