クラスタ数自動判定クラスタリングによる画像の領域分割
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概要
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画像データベースにおいて高度な検索手段を提供するには, 画像の領域分割や輪郭抽出等の解析を行ない, 人間が持つ多様な画像の類似性を扱える形式に構造化する必要がある. 領域分割は, ピクセルやテクスチャをその特徴量によってクラスタリングすることで画像を物体や空間を表す複数の領域に分割する. クラスタリングアルゴリズムとしては種々の手法が提案されているが, 収束の安定性やインプリメントの容易さから fuzzy c-means (FCM) 法が広く用いられている. しかし, FCM 法は, 事前にクラスタ数を設定する必要があり, また, 初期値に依存した局所最適解に収束するため異なる初期条件で試行を繰り返す必要がある. 本稿では, クラスタ数の設定が不要で初期値依存性のない, サンプリングによるクラスタ推定法を提案し, 画像の領域分割に適用した例を示す.
- 1997-03-12