プログラム作成能力のSN比による分析
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概要
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ソフトウェアの生産性や品質に影響を及ぼす主要な人的要因であるプログラム作成能力については, これまでにも多くの研究が行われている. しかし, プログラム作成能力は本質的には人間の問題に帰着するため, 具体的な数値に基づく分析例はそれはど多くない. そこで, ハードウェアの開発で大きな効果をあげている品質工学に期待し, 品質工学的手法を導入して実験及び解析を行った結果を示す. まず, 品質工学で評価することの信頼性を確かめるため, 第一段階として, エラー発見能力とそれに関与する要因を定量的に分析, 評価をする方法を関発し, 実験を行った, 因子として, 表1の11種類を選択し, 解析方法は標準SN比というものを使った. 結果としては, 教育時間は長いほうが良い, 教育方法は講義で行ったほうが良いなど, ほとんどの因子が経験とあわせてみても納得のいくものとなった. 第一段階実験は確認実験も行われており, ほぼ再現性が得られている. 本稿では, この実験からさらに1歩踏み込み, プログラム作成実験を行い, プログラム作成能力に関与する要因とプログラムの信頼性(単位規模あたりのエラー数)との関係を分析した結果を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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