多項式時間仮説推論を達成するネットワーク化バブル伝播アルゴリズム
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概要
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完全な知識に加えて矛盾の可能性を有する不完全な知識を含むことを許容し、これを操作する推論系を与えることは、知識ベースの能力拡大を行う上で重要な意義を有する。仮説推論は、不完全な知識を仮説として知識ペ-スに記述する非単調推論系の一つで、診断や設計問題に適用できる実用上非常に有効な枠組みである。しかし、この枠組みは低い推論速度が最大の課題である。以下の議論の対象となる最小コストの単解を探索する仮説推論は、厳密な解法では指数オーダーの計算時間が避けられないNP完全問題に属する。これに対し、我々は仮説推論を0-1整数計画法に帰着し、近似解法である掃き出し補数法を用いることによって高速に準最速解を求める方法を示した。この方法は知識処理の観点からみると、推論ネットワーク構造の上での推論と対応が取りにくい面があった。ここでは、この方法を新しいネットワーク構成における動的変化に対応付けることアルゴリズムを示し、さらに高速な仮説推論手法を提案する。
- 1992-09-28
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