C++を拡張したアニメーション記述言語とその処理系
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概要
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近年,ビットマップディスプレイを備えた汎用のワークステーションが急速に普及してきており,これらを用いたCAIやプレゼンテーションシステムとして,計算機の画面上での簡易アニメーションが注目され始めている.これらのアニメーションでは,アニメーションの実行時に,マウスやキーボードなどのユーザからの入力を受け付けることができ,それによって,画面の表示内容を変更できるような対話的な使い方も要求される.また,画面上でのオブジェクトの動作速度を指定できる機能なども要求される.筆者の所属する研究室では,このような,ワークステーション上での対話型かつ実時間のアニメーションを行なう方法を提案し,そのためのシステムRASを試作している.RASのシナリオでは,ある適当な時間毎に区切って,その間における個々のオブジェクトの動作(直線移動や,回転などの予め用意してある基本動作で記述できるもの)をすべて指定する必要がある(従って,各オブジェクトゴと独立にそのオブジェクトの一連の動作を記述することはできない)等,必ずしもその記述は容易ではなかった.また,RASのシナリオ記述言語は,シナリオを記述するために特別に用意した言語である,変数や基本的な制御構造等の計算機言語としての基本機能を備えてはいるものの,汎用的な高級言語ほどの記述能力は有していなかった.そのため,アニメーション表示を伴う任意のアプリケーションプログラムをRASの枠組みの中で記述することは容易ではなかった.本研究では,このような制約なしに各オブジェクト毎の動きを自然に記述でき,かつ複数のオブジェクトの並列動作などを容易に記述できるアニメーションの記述法を提案する.また,その言語処理系,並びに,アニメーションの実行系の実現法を示す.
- 1992-09-28
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