大規模アドレス空間内でのデータ保護方式の実現
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概要
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近年マイクロプロセッサの性能は大きく向上してきている。この中で、プロセッサのアドレス空間は、32bitから64bitへ移行しつつある。64bitアドレス空間は、例えば、マルチメディアやオンライン・トランザクション処理などが持つ大規模なデータベースの処理へ応用されることが期待されている。一方、マイクロプロセッサの性能向上は、分散処理環境の構築を可能にした。分散処理環境では、並列処理によって処理時間を短縮することが期待できるが、一般的にプロセス間通信を行なうカーネル処理のコストが大きい。このオーバヘッドを低減するために、ユーザ・レベルのプロセス間通信やユーザ・レベルでスケジューリングを行なうLight Weight Processが研究されている。我々は、64bitアドレス空間を利用して、単一仮想記憶方式に基づいたプログラム管理方式を検討している[5]。この方式では、クライアント/サーバ型プログラムにおいて、コンテクスト・スイッチに関わるオーバヘッドを削減できるという利点があるが、・サーバのデータをクライアントの不正アクセスから保護することが困難であるという問題点がある。そこで我々は、同一空間内でデータ隠蔽領域の作成を可能にする、新しいメモリ管理装置を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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