オブジェクトネットワークによる画像システム記述言語
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
システムの設計において、設計者とユーザの両方の立場から、データを中心にシステムを構築するのが望ましい。システム内部での処理を、データの変換過程として捉え、その変換を起こす関数が存在すると考える。ここで、データの変換の各段階をノードとし、関数をブランチとすると、これをネットワークとみなせる。このネットワークをオブジェクトネットワークと呼ぶ。オブジェクトネットワークにより設計されたシステムをインプリメントする場合、全てC言語などの手続き型汎用言語で行うことは効率が悪い。そこで、データと関数の定義し、オブジェクトネットワークを構築するシステム記述言語が必要である。この言語は定義する全てのものをオブジェクトとみなし、マルチウインドにより表記される。この論文では、ウインド表記法を用いた画像システム記述言語WELL-PPP(Window-based ELaboration Language for Picture Processing and Painting)に、新たにオブジェクトネットワークの概念を加えたWELL-PPP Ver2.0について述べている。WELL-PPP Ver2.0(以下、WELL v.2と省略する)は、分野記述型言語の一種であり、画像描画にカスタマイズした例である。言語の応用例を画像描画システムという、一般的に理解しやすい分野に応用することにより、この言語の概念、構造、そして結果について説明する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
関連論文
- 画像描画における輪郭生成
- CONCURRENT WELL-PPPにおけるサービス管理
- 並行実行型画像システム記述言語(Concurrent WELL-PPP)の実現
- 描画用画像データベースとその利用法
- 協調型画像描画システムの並行図式
- オブジェクトネットワーク上の実行処理でのインターフェースとプロトコル
- オブジェクトネットワークによる画像システム記述言語
- WELL-PPP用ウインド間インターフェース機能
- カラー画像処理・描画用ウインド型言語「WEEL-PPP」
- 描画処理プロセスにおける感性要素の図的表現
- オブジェクトネットワークを利用した並行システムのペトリネット表現
- 前後関係束構造による個別画像のキー抽出描画
- 流れモデルによるテクスチャー描出
- 輪郭情報による輝度データの生成と描出
- 輪郭情報による色度データの生成と描出
- カラー画像処理・描画システムの研究開発
- 魚類形状データベースとそれによる輪郭生成
- 輝度・色度情報の合成による画像生成とその修正
- 仕様記述の実行処理に必要とする推論機能
- 立体知覚のモデル実験とそれによる立体画像生成
- 分野記述言語の構造