枠構造情報を用いた帳票の枠認識アルゴリズム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オフィス等においては、各種伝票、名簿、振り込み依頼書などの多種多様な帳票文書が取り扱われている。このような帳票文書を効率よくコンピュータに入力するために、文書読み取り装置の研究開発が盛んに行われている。帳票文書の枠内の文字を認識するためには、枠罫線部分の位置を高精度に認識し、文字領域を切り出すことが重要な課題となる。帳票の枠認識のためには、帳票画像の変動(位置ずれ、傾き、伸縮)、帳票の形状の多様性やノイズに影響を受けない頑健なアルゴリズムが必要とされる。さらに、実用上20枚〜30枚/分の高速処理が要求されている。本研究ではこれらの課題を解決するために、画像処理により帳票の枠罫線の交点(構成要素)を抽出し、その構成要素から帳票の枠のサイズ・位置情報(枠構造情報)を認識し、基準となる枠構造情報との照合により、指定枠を高速かつ高精度に認識する手法について提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04