方向分散に基づく動ベクトル場の流出点検出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
動画像を処理して求まる動ベクトル場は、三次元空間を自律移動するとき有用である。動ベクトル場を解析すれば見えている対象の三次元構造や動体領域、さらに自己運動を検出できる可能性がある。特に、これらの検出を行う上でF0E(Focusof of Ex pansion)を定めることが1つの目標となるが、従来提案されている手法は雑音のない理想的な状況を精密に扱っているものが多く[1]、実際の動画像から検出される雑音を含んだ動ベクトル場に適用するのは困難であると考えられる。雑音のある状況で視覚フィードバック系を構成する場合には、例えばベクトル場の流出点等から求まる大まかな進行方向情報を帰還するだけで十分な場合が多く、実用的な観点からは、このような手法を開発することが好ましいであろう。そこで、我々は雑音の影響を抑えて流出点を検出するため、流出点を中心とした局所領域内では動ベクトル場の方向が一様に分布する事に着目した。そして、この一様性を方向に関する分布の分散として定量化する方法を考案した。本稿では、その方法と実験結果を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
関連論文
- 白黒監視カメラからの色情報の復元(画像認識,コンピュータビジョン)
- 6T-1 階層化CHLAC特徴を用いた異常行動の検出(ロボットビジョン・行動認識,学生セッション,人工知能と認知科学)
- 利他主義と情報技術による地域社会の安全化 : e自警ネットワーク実現に向けたシステムの導入と展望(第4部 学術論文,ユビキタス社会と建築・都市のフロンティア)
- 白黒カメラからの色情報の復元
- 市販ディジタルカメラを用いた再現性のある色の測定(生体工学)
- 物体回転連続画像を用いた物体形状復元(一般セッション(3),文字認識・文書理解)
- 物体回転連続画像を用いた物体形状復元(一般セッション(3), 文字認識・文書理解)
- 予測輪郭を利用したSnakesによる物体追跡
- パネル討論 : パターン認識・メディア理解と数理モデル : 数理モデル研究の現状と将来
- 3次元環境モデルを持った自律走行視覚システム
- 方向分散に基づく動ベクトル場の流出点検出
- 顔構造モデルに基づく顔画像の検出
- 分散自律設置カメラシステムによる地域社会の安全化--e自警ネットワーク構想の概要と学校への導入事例紹介 (第22回センシングフォーラム 資料--センシング技術の新たな展開と融合) -- (セッション1B2 ネットワークセンシングシステム)
- 解説 2台のカメラを用いた進入物体検出--照明変化にロバストな物体検出
- 移動情報にもとづく移動車両の検出