LANを利用したマルチメディア情報ネットワークの性能評価

概要

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光ファイバー技術と高速スイッチング技術の進歩により、高速のネットワークが実用化し、イメージ、音声、グラフィックおよびテキストを統合化したマルチメディア情報ネットワークの構築が期待されている。筆者らは、すでに高速ネットワークを利用して、多数のユーザにインタラクティブに提供できるマルチメディア情報ネットワークシステムのプロトタイプを構築し、いくつかのアプリケーションを開発した。このようなネットワークにおいては、実際に、ユーザが満足するような、End-to-Endの性能が得られるかが重要となる。本研究においては、LAN上に分散したデータベースサーバに格納されている、フルカラーイメージ、音声、テキストから成るマルチメディア情報を、ワークステーションを基本としたユーザ端末から複数のユーザによりアクセスされる場合の、ユーザからみた実効スループットの性能評価をQueueingモデルを使いシミュレーションにより行った。Queueingモデルはプロトタイプからの実測値を分析して構築し、各種のシステムコンポーネントのパラメータを変化させた時の実効スループットを求め解析を行った。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25