単一化に基づく生成の効率向上
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概要
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双方向文法を用いる生成のメカニズムとして、タイプ付素性構造主導型生成を提案した。これは、タイプ付素性構造を用いた制約条件の宣言的な記述により、文法規則の適用可能性をチェックし、これによってトップダウン生成システムを制御するものである。このような単一化を基礎メカニズムとして用いているシステムでは、単一化それ自体が計算コストのかかるプロセスであるため、計算時間のほとんどが単一化によって消費される。このため、単一化のアルゴリズムを改良する、または、単一化の適用回数を減少させることにより、生成システムの効率を向上させることが出来る。ここでは、後者の方法、すなわち、単一化の適用回数を減らすことによる効率向上を、文法および生成メカニズムの両面から試みた。はじめに、生成メカニズム自身の問題を考察する。次に、ここで用いる文法のフォーマリズムを簡単に説明し、この文法を生成に適用する際の問題点の考察を行う。第4章ではそれらに対する解決策を検討し、第5章はその効果を実験によって示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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