マルチメディアデータベースのためのオブジェクト処理系の構成方式
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概要
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単一のデータ構造で全てのデータを細かい部分まで管理する従来のデータベースの手法と違い、マルチメディアデータベースには、異種データの管理と処理について、各々の特定処理方法を用意することが必要である。それはデータベースの応用が益々広くなり、データ対象は益々複雑になるため、その対象を数字と文字列のような細かい部分まで細分して、単一のデータ構造で管理することは困難になるわけである。一種類のデータとそれに応じる特定の対処方法を組合せて、一つのミニシステム(a class of objects)を構成し、各種のオブジェクトをその種類ごとに幾つかのファイルにまとめ、集めてデータベースを作るのはマルチメディアデータベースの構成にとって一つの考えられる方法である。オブジェクト指向データベースの概念により、オブジェクトの処理は完全にカプセルされ、全ての処理請求をメッセージの形式でオブジェクトの処理系に伝える。そして、オブジェクトの処理系がメッセージに応じで具体的な作業を行なう。そういう立場からオブジェクトの処理を考察すると、オブジェクトの処理過程は、1.処理動作は外からのメッセージに応じて始まる、2.メッセージとその時の進行状態によって、処理系の一部を選び、実行する、3.処理結果によって、オブジェクトの属性データあるいは示される内容を変える、という特徴がある。本稿は以上の特徴を基に、オブジェクトの処理系の各モジュールを実行中動的に組合せる方法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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