軌道曲線の特徴を反映したスイープ立体生成手法
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概要
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近年の3次元CADシステムの発展により、さまざまな形状の設計が可能になる一方、さらに複雑な形状作成もまた要求されている。特に、自由曲面を含んだ形状に対し、設計者が真に意図した形状を実現することが高く望まれている。この自由曲面生成手法の一つに、特徴曲線を軌道曲線に沿って掃引させ曲面を生成するスイープ曲面生成手法がある。従来手法[1]では、自由曲線から成る軌道曲線の変曲点に特徴曲線(断面形状)を追加していたが、その際、軌道曲線の接線ベクトルや曲率ベクトルを用いて追加する特徴曲線の座標系を決定し、特徴曲線を配置していた。これらのベクトルを使用すると、軌道曲線が平面曲線でない場合、軌道曲線のねじれに伴って座標系が回転を起こし、生成する曲面にねじれが生じることがあった。本稿では、曲率ベクトルを用いずにこの座標系を決定し、ねじれの少ないスイープ立体を生成する手法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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二上 範之
シャープ株式会社生産技術開発推進本部
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二上 範之
シャープ株式会社
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須崎 宏章
シャープ株式会社 生産技術開発推進本部 生産技術研究所 第4研究部
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上田 耕市
シャープ株式会社
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須崎 宏章
シャープ株式会社
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