長期間運用を目的としたNOAA画像データベース構築
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概要
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東北大学大型計算機センターが試験運用を行なっていた東北画像データベース(TIDAS)は,毎日の昼頃日本上空を通過する気象衛星ノア11号のAVHRR画像のうちCH2(λ=0.73~1.10μ:近赤外)とCH4(λ=10.5~11.5μm:遠赤外)を1990年4月から現在までほぼ毎日登録し続けていた.TIDASは幾何補正および輝度温度補正を施しており,東北地方を中心とした約1,000km四方の領域(1024ドットx1024ライン)を1画素1バイトで構成されている.その結果,大型計算機センターを利用できる人ならば誰でも自由にアクセスできるので,本来の大気・海洋の専門研究だけでなく,それ以外の研究開発にも応用され始めてきた.TIDASは,今まで専用画像処理システムIS0Pを用いてシステム構成されていた.ISOPは汎用機AC0S2000の処理能力を利用して稼働するシステムであるが,汎用機の更新(AC0S3900)に伴い廃止され,画像処理システムとしてワークステーションをベースとしたcipsが新規構築された.これにより,TIDASは試験運用期間中で明らかになった問題点を改善し,データベースシステムとしてさらに発展させ,新汎用機システムで再構築された.そして,1993年4月1日より,同名の東北画像データベース・システム(TIDAS)として東北大学大型計算機センターで正式にサービスするデータベースとなった.本報告では,TIDAS システム構築方法を中心として長期間の運用管理の方針について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
-
工藤 純一
東北大学大型計算機センター
-
河村 博
Department Of Medicine Nippon Dental University School Of Life Dentistry
-
工藤 純一
東北大学東北アジア研究センター
-
川村 宏
東北大学理学部
-
工藤 純一
東北大 東北アジア研セ
-
根元 義章
東北大学大学院 情報科学研究科
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