キーワードの登録回数に基づくグループ化による一検索方式
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概要
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電子メディアの普及と通信の高度化に伴い、電子図書館の構築が進められるようになってきた。図書には、著者/発行者/件名等の数種のキーワードがあり、検索時にはこれらの中から任意のキーワードを使用されるのが普通である。また、一般的な数万冊から約100万冊蔵書を有する図書館の場合、現状、検索に時間がかかり、検索を煩わしいものにしている。現在図書検索に用いられている検索手法としては次のものがある。(1)逐次サーチ法は検索ファイルのデータ量に比例した検索時間を要し、大量情報向きではない。(2)転置ファイル法は、検索入力数に比例した検索時間を要し、複数検索入力向きではない。これらの改良方式として、特性ファイル法のフォルスドロップを改良した重ね合わせ符号法がある。これは、システムの保守・管理が転置ファイルより容易で、逐次サーチ法より高速検索できるが、大量情報検索には必ずしも十分とは言えない。本報告では、大量情報における高速検索方式、特に、複数の検索入力における論理積条件下での高速検索方式を提案している。4万冊の書誌情報を対象とする検索実験で、平均プログラム実行時間2.3msの検索速度を確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14