モジュール分割を用いたプログラムの並列化の効果について
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概要
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Fortran語等の逐次型高水準言語を用いたプログラムを並列化して処理効率を上げるための手法として、プログラムをモジュールに分割し、モジュール単位で並列処理する並列化手法がある。ここでは、この並列化手法の効果を評価するために、この並列化手法を適用したシステムのモデルを提示し、いくつかの仮定を設定した後、待ち行列理論を用いてシステム解析する。解析結果を数値計算用ライブラリIMSLについて、この並列化手法を適用した場合と適用しない場合について具体的な値として求め、手法の効果を評価する。解析に際して必要となるIMSLに関する以下に示すような統計的諸量についてもここで述べる。(1)モジュールの実行時間の分布。(2)並列処理できるモジュールの数、すなわち、並列度の分布。(3)プログラムにおける並列に処理できるモジュールの実行を1単位とした時の実行段階数、すなわち、ステップ数の分布。(並列化した場合としない場合の両者について)
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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