並列推論マシンPIM/iのバスの動特性の解析

概要

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我々は、第五世代コンピュータ・プロジェクトの一環として並列推論マシンPIM/iの研究開発を行ってきた。PIM/iのクラスタは密結合マルチプロセッサであり、8台の要素プロセッサが単一の共有バスを介して共有メモリに接続された構成をしている。このようなタイプのマルチプロセッサは、システムの構築が容易な反面、共有メモリおよび共有バスがボトルネックとなり、複数のプロセッサからのアクセス競合によるオーバヘッドが問題となる。これを解決するため、PIM/iにおいては、各要素プロセッサにプライベートなローカルメモリおよびキャッシュメモリをもたせ、共有メモリおよび共有バスへのアクセス頻度を低減する方法をとった。しかし、キャッシュの一貫性制御が必要てなるため、そのオーバヘッドが追加される。さらに、キャッシュミス時の共有メモリアクセスおよびキャッシュの一貫性制御により共有バスが使用されるため、アクセス競合によるオーバヘッドも依然として残る。このため、これらのオーバヘッドを低減する工夫が望まれる。本稿では、ハードウェアシステム、および、対象言語であるKL1言語のPIM/i向き処理系の改良のために、PIM/iでのバスの振舞いや性能を、いくつかのベンチマークにより評価した結果を報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

並列推論マシンPIM/iのバスの動特性の解析

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