光ファイバ接続による共有メモリについての考察
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概要
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計算機システムの,高い信頼性を必要とする分野においては,冗長構成によりシステムの信頼性を向上させる場合がある.例えば,複数の計算機を用いて,多重系システムを構築し,故障した計算機の機能を他の計算機が継承する手法がある.機能の継承方法として,メモリやディスクを計算機間で共有し,情報を伝達する方法があり,高速処理を必要とする場合に共有メモリを用いる.共有メモリと計算機間は,通常,電気的に結合するため,接続距離の制約上,各計算機を同一フロアに集中設置する.しかしながら,局所的災害(建屋の火災など)が発生した場合は,全ての計算機が障害を受け,システム全体の障害にまで至る危険性がある.本稿では,工場の構内などのローカルエリアにおいて,複数の計算機を別の建屋に設置し,耐障害性にすぐれた計算機システムを構築するために,長距離接続可能な光伝送結分を検討する.まず,計算機および共有メモリ間を,光ファイバにて長距離接続した場合の問題点を明らかにする.次に,検討項目として,共有メモリの構成とアクセスの高速化を取り上げ,それぞれ考察を加える.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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岡本 弘
三菱電機情報システム研究所
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佐藤 明行
三菱電機(株)情報電子研究所
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岡本 弘
三菱電機(株)情報電子研究所
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西井 龍五
三菱電機(株)情報電子研究所
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田浦 元治
三菱電機(株)情報電子研究所
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