超グラフ的手法を用いた第三正規化データグループ作成手法に関する一検討
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概要
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通信網管理等,同一の対象を複数の観点から把握し得る分野においては,データベース化の際,関数従属性の分析が行われる過程で,互いに関数従属する(同値な)ものが多出するという特徴がある.従来,様々な第三正規化手法が提案されてきたが,上記の分野の概念設計に適用した場合は,次に示す問題が生じる.即ち,冗長な関数従属性の排除を行い,同値なデータ項目をまとめた後に,それに伴い新たに発生した冗長な関数従属性を再度排除するため手順の無駄が多い.この問題に対しては,冗長な従属性の排除に先立ち,同値な項目(候補キー)を一つにまとめる方法が有効であると考えられる.この方法を確立するには,同値な項目の条件及び,それらをまとめる際に満たされているべき条件を明確にする必要がある.本稿では,これらの条件,関数従属性,および同値な関係などを超グラフを用いて容易に表現する手法を提案する.更に,変形規則,及び変形規則を用いて冗長な関数従属性の排除を一度で済ます正規化手法を提案する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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