第3世代ESシェル(ARES)を使用した論理回路検証システム
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概要
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プリント板論理回路設計では、論理回路の完成後、設計基準や過去のトラブル事例などをもとに回路の論理検証を行っている。回路の複雑化および大規模化に伴い、検証するチェック項目数が膨大になるとともにチェック作業の難易度が増し、計算機による自動的な論理回路検証の必要性が高まっている。論理検証は、2値論理図記号(コンポーネント)情報と接続情報で成り立つ回路網情報から、論理シミュレータでは発見できない設計の誤りを見つける作業である。これらの誤りは、例えば、"プルアップ抵抗の付け忘れ"、"コンデンサの容量チェック"等が挙げられ、設計基準を守っていない部分や、過去のトラブル事例と同じ部品等を回路中から見つけださなければならない。この様な検証作業を自動化するためには、検証のための知識であるチェック項目の作成およびメンテナンスが容易で設計者自身が追加/変更できることと、回路と見つけ出したい部分の照合が高速に行えることが必要である。このために、見つけ出したい部分をグラフィカルに入力できる知識エディタと、回路の照合のための専用推論機構を持つ、ARESのグラフ照合問題向けタスク特化シェルを用いてシステムの開発を行った。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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濱田 進
(株)東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
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川島 仁一
(株)東芝府中工場
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濱田 進
(株)東芝 研究開発センター
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是枝 勝志
(株)東芝 府中工場
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松下 敏之
(株)東芝 府中工場
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川島 仁一
(株)東芝 府中工場
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