導入的情報処理教育科目の教科内容と意識動向調査から推定される学生の応答 : 質問紙調査結果に対する因子分析を付加した意味構造分析
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概要
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本稿では、過去4年間の北星学園大学経済学部経営情報学科に於ける導入的情報処理教育科目の教育内容の改変及び授業運営の変遷に対応して、学生がどのように当該科目と関わり、どのように教科内容及び(実習を伴う)授業展開を評価しているかを、学生に対する質問紙調査結果に基て分析する。分析方法は、先回の情報処理学会で報告した「因子分析を付加した意味構造分析」による。現在(1992年度)、当該学科に於ける導入的情報処理教育科目の一つに「情報処理序論」(1年次前期4単位1991年度までは「プログラミング論I」と呼ばれていた)がある。その主な内容は、はじめて情報処理環境に接する1年次学生を想定して、打鍵練習、ワープロ入門、計算機とOS(MS-DOS)の基礎知識、表計算、及びプログラミングの初歩の習得となっている。この科目は、過去4年間に少なからぬ内容及び授業運営上の変更が加えられて来ている。1989年度には、パソコンを使用したベーシック言語による伝統的なプログラミング教育が行なわれた。ワープロについては一通りの初級程度の操作法を学習したが、打鍵については、パソコンを操作する上で必要になってくる最小限のことしか説明していない。両手を使用したブラインドタッチを目標にした打鍵練習はしていない。1990年度は基本的には1989年度とは違いはない。1991年度になって打鍵練習ソフトを導入してブラインドタッチの課題を取入れた。ワープロについても編集・印刷・登録などについて系統的に取上げた。又現在よく流通している市販のソフトを利用して初歩的な表計算も行うことにした。しかしプログラミングについては引続きベーシック言語を使用した。1992年度になって、教科内容に更に変更が加えられた:MS-DOSについての知識を系統的に教え且つ演習を加えた。又プログラミング言語をパスカルに切替えた。後者は、後続する教科目に於いて取扱われる「構造化プログラミング」と「データ構造とアルゴリズム」に円滑に接続するようにするためである。質問紙調査対象者は、筆者が当該科目で担当した、1989年度、1991年度そして1992年度の3年度にわたる当大学経営情報学科1年次2クラスの学生約80名である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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