分散計算機用光電子ネットワークの1方式
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概要
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光ファイバを主なメディアとする光による情報交換は、BISDNなどの広域通信やFDDIなどの計算機間通信において中心的役割を果たそうとしている。しかし、光ファイバを用いたFDDI等の光LANは構成が簡単で経済的であるが、トラフイック量に限界がある。また近年、各種の光スイッチング素子が開発され、光によるネットワークの構築への期待が高まってきている。しかし、これらのスイッチング素子は、電気信号により制御されるものがほとんどで、電子回路に頼らず光のみによる通信並びに制御を行うネットワークを構築するには、まだ多くの課題が残されている。著者らは、円筒鏡を用いた放送型光バス、ホログラムを用いたグループ内放送型バスによるネットワークを開発し、これらを活用した密結合マルチプロセッサシステムDialog.Hを開発してきた。これは、マルチキャッシュの制御などのブロードキャストが必要な通信には円筒鏡光バスを、プロセッサ間の通信にはネットワークを使うというふうに使い分けをするシステムとなっている。物理的に分散された計算システムに用いるネットワークを考えると、1種のネットワークで構成する事が必要であり、交換部分と各システム要素とをファイバで接続するスター型構成が適する。ここでは、ネットワークの制御、経路設定を1カ所に集中し、光による通信と電子回路による制御の長所を組み合わせて、現在の技術で実現可能な高速ネットワークと、その分散計算機システムへの応用について、述べる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
-
鈴木 基史
産業技術総合研
-
坂本 康治
日本工業大学電気電子工学科
-
濱崎 陽一
尚綱女学院短期大学
-
岡田 義邦
尚綱女学院短期大学
-
鈴木 基史
尚綱女学院短期大学
-
坂本 康治
尚綱女学院短期大学
-
坂本 康治
電総研
-
岡田 義邦
電総研
-
濱崎 陽一
電気技術総合研究所
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