モジュール分割によるプログラムの並列性の解析について
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概要
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プログラムの大規模化は、並列コンピュータや分散型システムの普及に伴なって、Fortran語等の逐次型高水準言語を用いたプログラムを並列化して処理能力を上げ、より高い応用性を持たせる必要を生じさせた。筆者等は、プログラムに、主として制御文を境にして分割するモジュール分割法を適用した後、隣接するモジュールの変数間の依存関係を調べて、これを並列化する手法を提案した。この並列化手法は、従来のDO文を中心とした並列化手法の適用に加えて適用可能なものであり、筆者等は、この手法を適用することによってこれまでよりもより高いレベルでプログラムを並列化することを目差している。ここでは、この並列化手法を用いて並列化されたプログラムが、複数個のプロセッサーを持つ並列コンピュータによって処理されるときのシステム解析について提案する。システム解析は、筆者等の提案した並列化手法を既存のプログラムに適用した場合について行ない、従来、主としてDO文を中心に適用してきた並列化と比較検討することを目的としている。また、より能率的なプログラムを構成するために、筆者等の提案した並列化手法を適用したプログラム技法を検討するために利用したい。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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