バンド構造可視化システム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
材料技術の進歩により利用目的にあった物理的性質をもつ物質、材料を作り出すことに関心が集まりつつある。このとき計算技術を利用することでより安価に、より早く物質設計すなわち物質の組成を与えたとき、どのような物理特性を持つか予測が出来るようになれば、物質・材料の研究開発が加速されるであろう。我々は固体の性質を理解するとき基本となる電子構造を表すバント構造に焦点を絞り可視化システムを構築した。本システムにより従来1次元線分上の関数として表されたバンド構造をボリューム・レンダリング等の手法により直接3次元的に可視化でき、電子構造の視覚的理解が可能になった。またIBM5080にテクトロニクス社の液晶モデュレーターを取りつけることによりステレオ視も可能になった。本システムにより固体研究の促進および効果的な研究発表が可能になるであろう。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16