PHIGSとTEX出力を用いたハイパーテキストシステムHPS(Hyper Presentation System)の実現
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概要
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最近、マルチメディアを扱うことのできるプレゼンテーションシステムの利用が進むにつれ、三次元図形の表示機能や、さらに高度な文書レイアウト機能が望まれている。そこで我々は、先に実現したLispマシン上の三次元グラフィックパッケージPHIGSにおけるCSS(階層的図形データベース)の機能と、Lispエバリュエータの機能とを用いることによって、ハイパーテキストの機能を持つプレゼンテーションシステム「HPS(Hyper Presentation System)」を実現した。HPSは、装置に依存しないPHIGSを用いたアプリケーションプログラムとして構築されているため、グラフィック装置としてPHIGSでサポートされている多種多様な装置を使用することができる。さらにHPSでは、強力な数式組版機能を持つTeXの出力ファイルであるdviファイルをPHIGSの出力プリミティブへ変換し、CSSへ登録する機能を持っている。このため、HPSではTeXによってレイアウトされた文書とPHIGSによる三次元図形とを混在しながら表示することができる。以下、このHPSの実現方法について報告する。なお、HPSの記述言語はLispマシンELIS8200上のCommon LISPであり、dviファイルは、アスキー社から配布されている日本語TeXによる出力ファイルを用いた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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