ベクトル計算機向き対称スパース行列の格納法
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概要
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ランダムスパース行列の格納法は今までに様々な研究が成されてきた。現在使われているものの中では、行方向リスト、対角方向リスト等が主流を占めている。行方向リストは、ベクトル計算機が開発される以前に考え出されたものであり、対角方向リストは、ベクトル計算機上でより高速に実行するために考案された。しかし、CG法(共役勾配法)等基本的な行列演算が行列とベクトルのかけ算のみであるようなアルゴリズムを、スーパコンピュータ上で走らせることが目的であるならば、それに適した行列の格納法は他にもあるのではないだろうか。我々は、例えば有限要素法で離散化された固有値問題を解くための逆べき乗法の中に現われる連立一次方程式の反復解法に応用できる、新しい行列格納法を3種考え、数値実験を行った。扱う行列はすべて対称であるとする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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亘 紀子
日本電気技術情報システム開発(株)
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亘 紀子
NEC Scientific Information Systems Development, Ltd.
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亘 紀子
Nec Scientific Information Systems Development Ltd.
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斎藤 知哉
日本電気技術情報システム開発(株)
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坪田 美佐
日本電気技術情報システム開発(株)
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熊本 武夫
日本電気技術情報システム開発(株)
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