計算誤差があっても破綻しない線分交点列挙アルゴリズム
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概要
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平面上の線分の交点の列挙は、CAD、地理情報処理など、広い範囲で応用される重要な問題である。平面上にn本の線分が与えられたとき、それらの間の交点をすべて求めるには、素朴な算法で、O(n^2)の時間が必要である。BentlayとOttmannは、kを交点の数として、O((n+k)log n)の時間で求められるアルゴリズムを示した。しかし、このアルゴリズムがすべての交点を求めることが保証されているのは、計算誤差が存在しない場合のみであり、計算誤差が存在すると、交点を見落としたり、計算中に矛盾が生じて破綻する可能性がある。本論文では、O((n+k)log n)という時間を変えることなく、計算中にデータの矛盾を生じないことを保証するアルゴリズムの構成を試るとともに、見落とす可能性のある交点の性質を考察する。
- 1989-10-16
著者
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