ゆるい制約に基づく形状生成
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概要
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容器などの製品の設計において,その外観形状は意匠的に重要な意味を持つ.一方,容器の容積が定められている場合には,容積を考慮しつつ外観を設計することになり,設計者は余分な負担を強いられる.そこで,設計者は予め定められた制約を意識せずに,その制約を自動的に満たしつつ設計を進められる設計支援システムが求められる.製品の形状を生成する手法として,幾何的な制約を集め,一度に解いて形状を定める手法がある.例えば,形状要素間の幾何的な関係を表わす述語を用いて制約条件を表し,これを幾何推論で解いて制約を満たす形状を決める方法がある.この応用として,制約条件の一部を変えて形状を制御するパラメトリック設計が実現できる.しかし,形状を決定するには,制約条件を過不足なく与えることが必要であり,形状の体積が一定という制約条件のように,解くには自由度が大きすぎて解を一意的に定められない制約には対処できない.このような制約を「ゆるい制約」と呼ぶ.本報告では,ゆるい制約として,立体形状の体積と最大外形寸法を一定にする制約を対象にとる.その扱い方として,ゆるい制約を常に満たしながら対話的な設計作業を進める手法を提案し,設計支援システムの試作を通じてその有効性を検証する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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