スライシングによるデータ型のデバッグ
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概要
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プログラムにおいて、データ型の概念は重要である。それにより、プログラムの可読性、信頼性、実行効率等を向上できるからである。当然、データ型に関するエラーが型検査系から報告されると、プログラマはそれを修正せねばならない。型推論、多相型や高階関数の型が扱えるといった高度なデータ型が使えるほど強力な言語になるが、データ型に関するデバッグ作業は困難になってくる。そこで、ある関数型プログラミング言語におけるデータ型のデバッグを支援する各種ツールを試作した。試用してみると、その中で特にプログラムスライシングの技法に基づくものが有効であるとわかった。本論文では、まず試作したツールについて説明し、そのツールで用いる型検査スライスという新しい概念も説明する。次に、各種言語への適用といった一般化のために、データ型デバッグのためのスライス導出法のモデル化について検討する。また、アルゴリズミックデバッギングの考え方の導入による、さらに効果的なデバッグ支援についても述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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