TFT/LCDパネルの省電力ドライブ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ノートPCはバッテリーで動作しているので消費電力の大小がそのまま使用可能時間の小大になる。このためノートPCには厳しい省電力設計が要求されている。TFT/LCDパネルのデータ線にはV_<com>電極に対して+5〜0V、もしくは0〜-5Vの電圧が必要であり、交互に+側と-側の電圧が加えられている。データ線を5V耐圧のソースドライバで駆動する場合は、パネルのV_<com>電極を0Vと+5Vに切り換えることにより、ダイナミックレンジを確保している。これをコモン反転という。データ線は容量負荷であり、V_<com>電極はデータ線の容量の共通電極になっていて、0.1μF程度の容量になる。ここで100mW程度の電力消費がある。V_<com>電極のC成分に対して外部にL成分を付加して共振回路を構成すると駆動エネルギーの回収をすることができる。回路を少し複雑にして、LCの共振回路を設けてπ型の共振回路にすればエネルギーの回収効率が高くなる。LCの共振回路を使うと消費電力が少なくなるだけでなく、回路に流れる電流の高調波成分が少なくなるのでEMIの観点からも有利になる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
関連論文
- 多重キャリー・スキップを使った大規模マルチプライア
- 光リンクによるPCバスの拡張(4) : バスサイクルとパフォーマンス
- 光リンクによるPCバスの拡張(3) : DWA転送
- 光リンクによるPCバスの拡長(2) : 通信プロトコルとパケットコーティンク
- 光リンクによるPCバスの拡張(1) : ISAバスにおける実現システムの概要
- 5H-9 VLSIの省電力演算回路
- フルカラーアナログ TFT-LCDドライバ
- TFT/LCDパネルの省電力ドライブ