ウェーブレット変換を用いたボリュームレンダリングの効率化
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概要
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3次元科学データを可視化するボリュームレンダリング手法において、Ray Casting法やProjection法などの半透明ボリュームによるダイレクトアプローチは、Marching Cubes法などの等値面によるアプローチに比べて、ボリューム全領域を視覚化できるという長所を持つ反面、計算処理量が多くなるという問題点がある。その処理効率化の一手法として、サブボリュームデータの情報を8分木データ構造Octreeに階層的に格納する手法が報告されているが、復元ボリュームデータの局所的情報が失われ易く、また余分の記憶領域を要する。一方、データの大域的性質と局所的性質を同時に解析する手段として、近年ウェーブレットの応用が様々な分野で注目されている。ボリュームレンダリングへの適用に関しては、二値のボリュームデータから等値面をレンダリングする場合の効果が報告されている。しかし、一般にウェーブレット関数はシフトされた隣接する基底関数がオーバーラップするため、3次元データに適用する場合、変換処理の計算量が多くなる。そこで、本報告では基底関数のオーバーラップしない直交ウェーブレットであるHaar Waveletを3次元ボリュームに適用してOctreeに変換係数を格納し、閾値処理後、復元したボリュームの隣接ボクセルを一括レンダリングすることにより、処理効率を向上させる手法を提案し、実データを用いて評価する。
- 1995-09-20
著者
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上田 雅巳
住友電気工業株式会社 システムエレクトロニクス研究開発センター
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上田 雅巳
住友電気工業(株)
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Lodha Suresh
University of California, Santa Cruz
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Lodha Suresh
University Of California Santa Cruz
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