光線追跡法の吸収と散乱現象への適用
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概要
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太陽電池のエネルギー変換効率やセンサーの感度、映像機器の輝度の向上を図るには、光エネルギーの遷移状況を正確に把握する必要があり、光線追跡法を基本とする光伝播解析システムを開発した。本システムでは原則的に光源側からモデル空間内を探索し被照射面に至るまでの光路と光エネルギーの伝播を解析している。ところで、光線追跡法は幾何光学に基づいており、光線は波長∞あるいは振幅0の波であると見倣している。このため、以下のような波動光学的な振舞いをする現象を解析することが難しい。1)金属などのように複素屈折率を有する光吸収性媒質内での光路や光量。2)半透明なプラスチックでの散乱による濁度。3)反射防止膜のような薄膜での干渉エネルギー。 これらの課題に対して本研究では波動方程式をそのまま導入するのではなく,光線追跡法の持つアルゴリズムの簡明さを損なわないような以下の手法を試みた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
-
二上 範之
シャープ(株)
-
新開 謙三
大阪府立大学総合科学部
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鈴木 郁子
シャープ(株)
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鈴木 郁子
シャープIC事業本部
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新開 謙三
大阪府立大学
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鈴木 郁子
シャープ(株)生産技術開発推進本部 精密技術開発センター
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鈴木 郁子
シャープ (株) 生産技術開発センター
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鈴木 郁子
シャープ株式会社コンピュータシステム研究所
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