動的マルチメディア講義支援システムのためのQos保証交渉機能

概要

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大学における限られた計算機資源を有効に利用し、目的に合わせた講義形式を任意に可能とする動的マルチメディア講義支援システムにおいては、各ステーションの処理能力や、ネットワークの負荷状況に応じて、提供するサービスの質を保証するQoS(Quality of Services)保証機能が必要である。本稿では、複数のユーザエージェントの送受信インタフェース間に張られるM:Nコネクションであるグループコネクションを送信側(sender interface group:SIG)、受信側(receiver interface group:RIG)に分けてモデル化し、SIGにおいて参加者及びストリームの重要度を考慮した柔軟なQoSの調整を可能とする統一的ストリーム管理制御、そしてRIGにおいてマルチキャスト・メディア転送を考慮し、各ユーザステーションのQoS決定要因の違いを合意プロトコルを用い吸収するQoS合意交渉を行なうことによりQoS交渉を行なう方法を提案する。また、コネクションの動的構成を行ないながらQoS保証を可能とするために、講義4フェーズにおける接続フェーズにて、合意ポリシーの選択、及びそのポリシーを用いたQoS合意交渉のサブフェーズの提案をする。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20