SunOSにおけるマルチスレッド・プロセス移送方式の提案

概要

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最近のワークステーション用OSには、MachのCThreads、OSF/1のPThreads、SunOS5.xのThreadsライブラリ、SunOS4.1.xのSunLWPライブラリなど、スレッド機構が用意されているものが多い。このようなスレッド機構は、一つのプロセス内で複数の論理的な制御の流れを実現できる機構で、その軽量性と高速性のために、ネットワーク・ファイル・システムやウィンドウ・システムなどに利用されている。また、非同期イベントを同期的に扱うことが可能となるため、より自然なプログラミングが可能となり、様々なアプリケーション・プログラムにおいても使用されてきている。また、プロセス移送は、負荷分散によるCPU資源の効率的利用や、処理の継続性の保証による耐障害機能の向上などを目的として、様々な手法が提案され利用されている。しかし、これまでの手法では、プロセス内で動作しているスレッドについて考慮されたものは少ない。本稿では、マルチスレッド・プロセスを移送する時に必要な手法について述べ、本手法をSunLWPへ実際に適用した結果について報告する。
1995-03-15