オブジェクト指向データベース管理システムの柔軟性について
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概要
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近年、オブジェクト指向データベース管理システムが、数多く提案されている。オブジェクト指向データベース管理システムで、他のモデルを提供するシステムと異なる最大の特徴は、利用者プログラムだけでなくシステム自身の拡張性と柔軟性にある。これまでのオブジェクト指向DBMSでは、従来のオブジェクト指向システムに、永続的なオブジェクト、トランザクション、版管理を追加することによって、オブジェクト指向のモデルとDBMSの機能を実現している。しかし、今までのオブジェクト指向DBMSでは、物理ファイルをそのシステムが提供しているメソッドを使用してアクセスするので、新しい構造の物理ファイルや従来から存在するOSの管理下にあるファイルや関係データベース・ファイルをアクセスするためには、自分でそのアクセス・メソッドを記述することになる。従って、利用者は、自分のアプリケーション以外に、システムの物理的な所まで立ち入って、プログラムをつくらなければならない。本稿では、ファイル構造やプログラミング環境の変更に柔軟に対処できるオブジェクト指向データベース管理システムの構成方法について考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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