データ依存解析による関数型プログラムのコンパイル法 : Datarolプログラムの抽出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
動的なデータフロー・アーキテクチャではプロセス・スイッチがハードウェアで直接行われるので多重処理機構を効率的に実現できる.しかし,データフロー,アーキテクチャをそのままハードウェアで実現しようとする場合,通信のオーバヘッド,フロー制御のオーバヘッド,メモリレス概念の弱点,といった問題が生じる.データフロー・アーキテクチャのそのような問題点を解決するために,関数型言語からデータ依存関係を基に抽出されたマルチスレッド・コントロール・フロー(Datarol)に沿って並列演算実行を制御するプロセッサの機構が提案されている.Datarolプログラムは,データフロー・プログラムからペア・オペランドの存在チェックやゲート演算などの余分なデータフロー制御を取り除いて最適化したマルチスレッド・コントロールフロー・プログラムである.本稿ではDatarolプログラムの実行メカニズムと関数型言語から最適なDatarolプログラムを抽出するアルゴリズムについて述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
関連論文
- 並列処理計算機Datarolマシン用プログラム抽出アルゴリズムの計算量
- データフロー解析による関数型言語Validのコンパイル法 : Datarolプログラムの抽出アルゴリズム
- Datarolプログラムの評価
- データ依存解析による関数型プログラムのコンパイル法 : Datarolプログラムの抽出