機械振動系との対応をもつ制御特性シミュレータシステムの開発

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
制御工学、特に大学学部での制御工学教育では、いわゆる古典制御理論での時間応答、周波数応答と特性補償が中心となる。グラフィックス表示を簡単に利用できる現在では、制御特性線図を求めることは比較的容易であり、それなりの教育効果をあげている。しかし、画面表示では実際の物理現象との対応がつきにくく、初心者には画面上で特性パラメータを変化させても、それが物理現象としていかなる変化に相当するのかをつかむことは難しい。電気的なシステムでは、たとえば状態フィードバックをかけたサーボモータ系などを用いて比較的対応イメージをつけやすいが、機械的なシステムでは慣性・剛性・減衰などを自動更新することが容易ではなく、対応イメージはつけにくい。本研究は、機械的な振動対象と制御特性シミュレータとを結合し、特性シミュレータ上でのパラメータ変化を自動的に物理系に反映させ、物理的現象の把握を可能としたシステムを開発したものである。
1989-03-15

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク