フラクタルを用いた画像種別の自動判別
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概要
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スキャナーやCCDカメラ等で読み込んだ画像のデータ量圧縮や明暗補正などを行うには、最初に画像の種別を判別し、その画像種別にあった処理方法によってデータ量圧縮や明暗補正などを行う必要がある。このような時に必要となる、画像種別の自動判別を行う方法については、画像処理の手法を駆使して行う方法がいくつか提案されているが、これらの方法は判別のための処理時間がかかる。今回、フラクタル次元を用いて短時間に画像種別の判別を行う方法を開発した。これは判別する対象画像によって明るさや色合いの分布の複雑さが異なる事に着目し、図形の複雑さや込み入り具合を数値として表現しているフラクタル次元を算出し、その数値の大きさによって画像種別の判断を行うものである。以下本論では、そのアルゴリズムの概要および自動判別実験を行った結果について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07