ネットワーク管理システムAIMSの性能診断エキスパートシステムに関する一検討
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概要
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筆者らは, TCP/IPべースのネットワークを管理するためのシステムAIMS(AIC's Internet Management System)の研究開発を進めているが, その性能管理のための機能として, ネットワークのユーザが他のノードにアクセスした時に度々経験するレスボンス遅延に対して, その発生場所, 及び原因の診断を行なう「性能診断エキスパート・システム」について検討を行なっている. ユーザによるローカルノードからリモートノードに対するアクセス処理時間の遅延増加, すなわちエンドノード間のレスボンス遅延増加は, エンドノード, ルート上の中継装置, 又は回線への過大な負荷によって発生するものと考えられる. その際, その遅延が定常的な現象なのか, 或はユーザがアクセスした時点のみの現象なのか, 更には, その遅延が, 主にどのノード或は回線で発生しているのか, の診断を行なうため, エンドノード間の待ち行列モデルについて検討し, そのレスボンス時間の数式による算出を目指すことにした. 本論文では, 現在までに我々が検討したモデルについて述べ. レスボンス時間がノードのロードアベレージに大きく関連する, という我々の仮定に対する評価の一環として行なったエンドノード間での通信実験について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
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