任意ビットレート下における動画像の動的QOS制御方法の提案
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
動画や音声などの連続メディアを扱うためには,システムは各メディアの持っている時間的な制約を守りながら,処理を行なわなければならない.従って,有限である計算機資源(CPU,バス,ディスク,ネットワークなど)を予約し,保証する必要がある.一方,情報量の膨大な動画像に対しては,その冗長性を利用しデータ圧縮を行なうことは極めて有効であるが,その冗長性の度合いにより,圧縮結果得られるビットレートは大きな変動を伴う.リアルタイムに動画像データをネットワークを介して転送する場合,ディスクヘ格納する場合には,アクセス許容帯域内にレートを押える必要があり,またレートは動的に制御可能であることが望ましい.テレビ会議/電話用にH.261(P^*64),蓄積動画用にMPEG/MPEG-IIなどが既にあるが,我々は,より遅い∼より速いレート,あるいは動的に変化するレートでも,使用可能なシステムを目指している.本稿では,動画像に対してJPEGを用い,ビットレートを一定に保つために,動画像のQOS(Quality of Service)を動的に変化させる方法を提案する.プロトタイプはハードウェアJPEG圧縮/伸長を備えた,Parallax社XVideo-24SVC-VlOを実装したSun-SPARCstation2+SunOS4.l.2上に作成した.
- 1994-03-07
著者
-
藤井 敬三
(株)システムコア 開発技術本部
-
藤井 敬三
(株)システムコア
-
斎藤 信男
慶応大 環境情報
-
斎藤 信男
慶應義塾大学理工学部数理科学科
-
藤井 敬三
システムコア
-
藤井 敬三
株式会社システムコア
-
斎藤 信男
慶應義塾大学政策・メディア研究科
関連論文
- 動的QOS制御機構を有するビデオ会議システムの評価
- 任意ビットレート下における動画像の動的QOS制御方法の提案
- 動画像の動的QOS制御方法の提案
- Keio-MMPにおける連続メディアオブジェクトへのアプロ0ーチ
- Keio-MMPプロジェクトにおける分散マルチメディア環境の構築
- Keio-MMPにおけるビデオ会議システムのアーキテクチャの検討
- マルチキャストサーバにおける動的QOS制御
- 大特集「ソフトウェア製品生産管理」の編集にあたって
- 小特集「ソフトウェアツール 2 : 製造・評価・保守」の編集にあたって
- 地域通貨導入のための既存インフラを活用した支援システムの提案と実装(コミュニティ支援)
- 21世紀の大学教育 : 社会との接点のなかで (パート2)
- 自律分散型ATM-LSR「FLIP ROUTER」システムの構築
- 若い力で改革を : 徳田英幸君 (新常任理事の横顔)
- 第二回慶應インターナショナルエグゼクティブプログラム (KIEP '96)報告
- MKng: 次世代マイクロカーネル研究プロジェクト
- インターネットと情報処理教育
- マルチメディアにおける実時間処理技術の動向
- マルチメディアの現状と将来,その可能性
- マルチメディア-その可能性と支援技術-
- 4.超並列処理用オペレーティングシステムCOSとその設計 (重点領域研究 : 超並列原理に基づく情報処理基本体系)
- 3-3 教育( 情報ハイウェイの展開と利用)
- デジタルユニバーシティを目指して : 義塾の高度情報化政策のあり方 (マルチメディア)
- 分散マルチメディア環境のためのセキュリティ機構
- 慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスのATM-LAN--進化型研究ネットワ-クシステムの構築
- Keio-MMPにおけるConductor/Performerアーキテクチャの協調性能評価
- 分散マルチメディア統合環境Keio-MMPプロジェクトにおける連続メディア処理のためのソフトウェアアーキテクチャ
- Keio-MMPにおけるXウインドウシステムの実時間拡張方式
- 情報処理専門教育について コンピュータリテラシー教育の一事例
- 5. 事例 5.3 米国におけるプログラミング環境の開発 (<大特集>新しいプログラミング環境)
- UNIXの標準化とPOSIX
- ソフトェア開発環境 (<特集>ソフトウェア工学の現状と動向)
- UNIXの概要とその設計思想 (UNIX)
- 第8回ソフトウェア工学国際会議
- Gandalf システムにおける構文向きエディタALOE (エディタ)
- 高機能個人用計算機としてのPERQ (高機能ワークステーション)
- 高機能ワークステーションの応用 (高機能ワークステーション)
- 26. デッドロックへの対策法 (アルゴリズムの最近の動向)
- プログラム開発のためのオペレーティングシステムの機能
- 20. 並列処理言語 (プログラミング言語の最近の動向)
- 並列プロセスの制御問題とその応用
- "PV操作について"へのコメント
- Zohar Manna 著, 五十嵐 滋 訳, 『プログラムの理論』, A5版, 478ページ, 5,500円, 50年2月, 日本コンピュータ協会
- 腕木システムの一般化
- OS の基礎理論(3)
- OS の基礎理論(2)
- OSの基礎理論(1)
- 分散共有メモリ型並列計算機のOS開発のためのクロス開発環境
- 同期基本命令の実現について
- ワークステーションとネットワーク
- 〈事例紹介〉慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスのインテリジェント化(〈特集〉大学と情報化)