マルチメディアメールにおける必要情報の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年,WSやPC等において,音声,画像,動画等のデータを扱うためのハードやソフトが標準的に装備されはじめ,マルチメディアが急速に普及しつつある。これに伴い,従来テキスト情報の送受信に限定されていた電子メールにおいても,音声や画像等のデータを送受信可能な多くのマルチメデイアメール(以後,本稿ではM^3と表す)が登場し始めている。しかしこれらは,PCのネットワーク環境におけるものやNeXTのNeXTMail,あるいはSunのOpen WindowsのMailToolといった,ある限られた環境でのみ利用可能であり,電子メールにおいて非常に重要とされる相互接続性はなかった。このような問題を解決する為,InternetにおけるM^3の標準フォーマットとしてMIMEが提案された。しかし,M^3において,送信者と受信者との間のより良いコミュニケーションを達成するためには, M^3に含まれる複数のmediaそのもののデータの他に,それら各mediaを送信者の意図に沿った形で制御するための,メタな情報が必要であると考えられるが,現状のMIMEではこのような情報に対する規定が不十分である。そこで本稿では, まず, このメタ情報として各media間の同期を表す時間的位置情報に着目し,この時間的位置情報がコミュニケーションに与える影響を観察した実験について報告し,最後にMIMEのもつ異機種間非依存性を保ちつつ,そのメタ情報を表現するための,記法について考察する。
- 1994-03-07
著者
関連論文
- マルチメディアメールにおける必要情報の検討
- クロスプラットフォーム環境におけるポインティング共有システムの試作
- 電子会議室環境のデザインモデルの開発
- 協調的な創造活動支援のためのコラボレーションルーム:COGENT
- 総合的グループワーク支援環境PowerWeb
- マルチメディアコミュニケ-ションが意味レベルで人をつなぐ! (どうなる21世紀の情報通信)
- クロスプラットフォーム環境におけるマルチポインタシステムの評価
- アウェアネスのグラフィカルな表現および共有方式
- 分散協調作業におけるawareness情報の一考察
- 協調作業支援環境COGENTの開発と運用
- 情報検索システムへのドライビングメタファの適用の提案
- TAO/ELIS上での並行論理型言語の実現