マイクロプログラムソースジェネレータGSGEN : フローチャートからマイクロプログラムソースコードへの変換手法
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概要
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我々は、マイクロプログラム(以後μPとする)用の汎用ソースジェネレータGSGEN(General Source Generator)を開発した。近年、ソフトウェアの分野では、プログラム構造図(SPチャート)が提案されており、それを基にしたソースジエネレータが実現されている。しかし、μPの分野において、このようなプログラム構造図を用いたソースジェネレータを使用するには、次のような問題がある。(1)μPの分野は、分岐制御がハードウェアに強く依存しているもの(特に水平型μP)があるため、SPチャートを用いて構造化することは困難である。(2)SPチャートのソースジェネレータは、一般に特定高級言語に対応している。しかし、μP分野では、μPの性能を重視するため、通常、アセンブラ言語が使用されている。また、アーキテクチャ毎にアセンブラ言語仕様が異なっているため、複数のアセンブラ言語を取り扱うソースジェネレータを開発する必要がある。 以上の問題を解決するため、SPチャートの代りにフローチャートを採用した。また、ルールベース方式を採用して、フローチャートからμPソースへの変換方法を容易に定義できる汎用ソースジェネレータ(GSGEN)を、PC-9800シリーズ上に開発した。これにより、GSGENは、特定言語に限定されない汎用ジェネレータとしてμP開発に多く使用されている。本稿では、GSGENにおけるフローチャートからμPソースコードへの変換方法を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12