解析評価手順をプログラム可能なアナログLSI設計支援環境
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概要
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アナログ回路設計を自動化する試みはいくつか行われているが、すべての回路設計を自動化できるわけではなく、設計を対話的に支援するシステムの有用性は高い。回路設計では、回路の変更、シミュレーション、結果の確認というサイクル(解析評価手順)を何度も繰り返す。解析評価手順をプログラム可能にすれば、回路設計技術の一部である解析評価手順を設計資産として蓄積できる。解析評価を支援する方法には、回路シミュレータに対話機能を取り込み、コマンドインタープリタに制御機能を持たせる方法があるが、(1)複雑な解析手順を表現できない、(2)回路シミュレータは、大規模なソフトであり制御機能の組み込みは容易でない、等の問題がある。本システムは,LISPで記述した回路図エディタを核として、回路シミュレータと、解析結果の処理とグラフ表示を行うポストプロセッサを統合したものである。ユーザプログラムは、LISPの通常の関数と解析評価の基本操作を実現するライブラリ関数群を用いて記述でき、複雑な評価手順やデータ処理を実行できる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12