三次元復元における不可視頂点の推定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
一般に単一画像からの3次元構造復元では両眼立体視のような測量的な奥行き情報がないために、単に画像内に投影された物体の構造的な特徴の抽出や定性的な認識がなされてきた。しかし一台のカメラで撮影できることやカメラの設定条件などが簡単であることからその適用範囲は広いと考えられる。最近ではALVなどの研究でレーザーセンサを用いたレンジマップと組合せて、より定量的な環境理解もなされている。また画像のボケからもある程度の誤差は含むが距離を測定できる。このように単一カメラからでも十分に環境の定量的な計測や画像の理解ができるといえよう。さてこのように得られた情報は一般には面の情報であって完全な3次元情報にするには見えない部分の推定が必要となってくる。もともと見えない領域を正確に推定することは不可能なことである。にもかかわらず人間は勝手な解釈をしてしまう傾向にあると思われる。これは対象の領域を現在提示されている僅かな情報や予備知識を用いて推定することにより、余分な情報処理や対象物の自由度を制限していると考えられる。本稿では対象物体を三面頂点直多面体とし、すでにエッジ線の特徴抽出を終えて完全な線画が得られている画像から元の3次元物体を復元する画像理解エキスパートシステムを構築しようとするものである。なお本稿では特に不可視領域の推定に焦点を当てており、可視領域の定性的な復元手法についてはKanataniの手法を適用した。完全な3次元モデルを表現することができると思われる。
- 1988-09-12
著者
関連論文
- サイバネティック・インタフェースで人間を支援する
- 非接触インピーダンスのオンライン学習と接触作業への応用(機械力学,計測,自動制御)
- 福祉機器開発プロジェクト, 成功のシナリオは?(私はこう読む!)
- 確率ニューラルネットを木構造に導入した階層型クラスタリング
- 進化論に基づくニューラルネットワークの構造適応学習アルゴリズムの構成
- 進化論に基づくニューラルネットワークの構造適応学習アルゴリズムの構成
- 砂時計型ニューラルネットワークを用いた顔画像からの感情抽出
- 砂時計型ニューラルネットワークを用いた表情画像の分類
- 心理計測による温熱環境の評価手法の検討
- 三次元復元における不可視頂点の推定
- 発電プラント制御室の運転員訓練ITSの構築
- 筋電位を用いた人間支援機器とその可能性 : 音楽演奏への挑戦
- 知的教育システムにおけるモチベーションを考慮した出力文生成機構
- 感性工学に基づくノック式ペンシルデザインの分析