集合および関係演算に基づくプログラミング言語Rの支援環境
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々は、集合および関係演算に基づく汎用プログラミング言語Rを設計・開発中である。この言語は、通常の手続き型言語とは異なり、扱うデータが集合・関係を基に記述されている。従って、常用言語とは全く異なる支援環境が必要となる。まず、集合・関係を基にしてデータを表現するには、現在あるようなASCI(JIS)コードによる文字表現だけではなく、数学での記号(Σetc.)や漸化式などで見られる添字(Xi etc.)などで表現する方が優れている。また、プログラム上において手順、すなわちタイミングを考えることが少なくなり、むしろ、集合として記述されたデータ構造の正しさを検証することが重要となる。また、手順中心のデバッッキング手法も再考が必要となる。例えば、シンボリックデバッガの構成も他の言語とは異なる形式となる。つまり、ブレイクポイントやトレースという概念はない。本報告では、これらの点を踏まえて、現在設計,開発中の支援環境について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
-
内田 智史
青山学院大学理工学部経営工学科
-
間野 浩太郎
青山学院大学理工学部経営工学科
-
木村 英一
青山学院大学理工学部経営工学料
-
間野 浩太郎
青山学院大学
-
木村 英一
青山学院大学理工学部経営工学科
関連論文
- マイクロプロセッサを用いたLispマシンALPS/I
- ソフトウエアマネージメントシステムFAST1
- 行列演算用言語LAMAX-Sの開発 : 実現方法
- 行列演算用言語LAMAX-Sの開発 : 言語の特徴とその応用範囲
- 一般教育におけるコンピュータ教育のあり方
- プリアセンブリ言語ADT-RASM86とそのデータ抽象化機構
- 集合および関係演算に基づくプログラミング言語Rの支援環境
- 集合および関係演算に基づくプログラミング言語Rの基本機構について
- データ抽象化に基づく事務処理プログラミング方法論に関する研究
- 私立大学等の情報処理教育用の共同利用設備計画案について
- 画像情報とハイパーテキスト構造を用いた情報保存・索引システムの試作
- クラス記述と要求仕様記述を独立させたオブジェクト指向型C言語プリプロセッサの開発
- プログラムの分解・再合成をするモジュール方式
- ビデオ作業分析作業合理化のためのミニコン結合システム(その1)
- プリコンパイラ・プロセッサとその適用分野 (青山学院創立100周年記念論文集)