マルチマイクロプロセッサシステムにおけるプロセッサ間通信方式について
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概要
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バス結合マルチマイクロプロセッサシステムにおけるプロセッサ間割込機能実現方式として、各プロセッサ部(PU)に他PUからバスを介してデータライト可能なレジスタ(メッセージボックス、以下MBと略す)を設け、割込要求元PU(ソースPU)からのMBへのデータライトを契機としてライトされた側のPU(ディストネーションPU)に割込を発生させる方法は、(1)バス上に割込信号線を必要とせずバス本数が少なくてすむこと(2)接続可能なPUに制約を与えないこと、といった特徴を有するすぐれた方式と考えられる。しかし、本方式は、特定のPUに対する割込要求がふくそうした場合、MBに対するライト要求に競合が生じオーバーヘッドが発生するという問題があるが、この問題については従来ほとんど評価がなされていない。そこで本稿では本オーバーヘッドを定量的に評価する為の待つ行列モデルを提案し、具体的解析手法を与える。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01