CAE-4D : 動作処理システム(1) : 基本構成と機能
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
機械の設計・製造は機械形状の定義・具現化と極論することかでき、数多くの支援システム(CAEシステム)が幾何処理機能を中心に構成されている。しかし、CAEシステムへの要求が形状設計/製図支援から、機械製品の機能の処理や設計情報を用いた制御等に高度化するにつれ、機械の機能を表わす上で重要な要素である"動き"を表現し処理する動作処理機能が重要になってきている。筆者らは、CAEシステムが備えるべき動作処理機能について考察し、機械の動作をネットワーク的に表わし処理する方式(動作モデル)を提案し、これらの考察、方式を踏まえた上で動作処理機能を幾何処理機能と融合させたCAE-4D:動作処理システムを開発した。本システムでは機械・ロボット・工場設計/制御等の様々な分野での利用を考えて、それらの間に共通する部分(中核部)を利用分野毎に特化している部分(AP部)から独立させている。中核部は主に3次元幾何モデルと動作モデル、及び、それらモデルを処理するモデラから構成され、次の機能を提供する(図1).(1)個々の機械の動作や複数の機械の間の同期した動作を指定する機能、(2)指定された動作を種々の物理法則を適用しながらシミュレート(制御)する機能。本稿では、中核部の基本構成、及び、提供する動作処理機能について述べる。AP部については他報告で述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
-
篠原 克也
日本電気(株) C&Cシステム研究所 応用システム研究部
-
谷口 嘉浩
日本電気技術情報システム開発(株)
-
本宮 敬子
日本電気技術情報システム開発(株)
-
川越 恭二
日本電気(株) C&Cシステム研究所 応用システム研究部
-
篠原 克也
NEC情報メディア研究所
関連論文
- CAE-4D : 動作処理システム(2) : 応用
- 分散共有オブジェクトに基づく電子メールシステム
- 生体情報を利用した人工現実感スキーシステム(5) : 仮想ゲレンデのCG映像生成
- 生体情報を利用した人工現実感スキーシステム(4) : 仮想ゲレンデでの運動推定
- 生体情報を利用した人工現実感スキーシステム(3) : 仮想ゲレンデのデータ管理
- 生体情報を利用した人工現実感スキーシステム(2) : 処理モジュール間の通信と制御
- 生体情報を利用した人工現実感スキーシステム(1) : システム全体
- バ-チャルリアリティ (マルチメディア特集) -- (マルチメディアサ-ビス)
- 特集「ソフトウェアマネジメント」の編集にあたって
- ドメインの知識を利用したユーザインタフェース適応化方式
- B-スプライン曲線の階層化の一手法
- 視覚的制約プログラミングについて
- CAD/CAM へのマルチメディアデータベースの応用 (マルチメディアデータベース)
- 特集「ユーザインタフェース管理システム(UIMS)」の編集にあたって
- CAE-4D : 動作処理システム(1) : 基本構成と機能
- 適応型対話インタフェースをもつ空間プランニングシステム
- 適応型インターフェースを持つ知的対話システムの提案
- 仮想作業スペースにおける物体把持手法
- 複数のディスプレイを用いた3次元図形表示システム : マルチディスプレイ
- 生体情報を利用した人工現実感スキーシステム(6) : 仮想ゲレンデの音響生成
- 分散型仮想現実感システム構築環境の一検討
- ネットワーク対応仮想現実感システムにおけるグループ通信制御機能
- 加工工程設計における設計対象モデリング
- 特集「CASE環境」の編集にあたって
- 工程設計における知識データベース
- 特集「オブジェクト指向データベースシステム」の編集にあたって